「しんぶん赤旗」日曜版4月7日号に俳優・橋爪功さん

 週明けの8日から倉本聰脚本の帯ドラマ「やすらぎの刻(とき)~道」(朝日系)に出演するってんで、その宣伝で橋爪功さんが「しんぶん赤旗」日曜版のインタビューに応えている。
 主演や脇役を含めて代表作の多数ある橋爪さんだが、俺的に忘れがたいのはドラマ「女キャスター物語」(東京系)だな。原作は林真理子の小説「幕はおりたのだろうか」。

 橋爪さん含め出演者や当時のスタッフには申し訳ないが、すっげえマイナーな作品だと思うw 1990年放送。俺が高校時代に見たドラマだが、橋爪さんのwikipediaにも書かれていないというね。
 ドラマの主演はテレビ局アナウンサー役の紺野美沙子で、橋爪さんは結構著名な小説家役で出演する。作中、紺野は番組共演をきっかけに橋爪さん演じる小説家にベタ惚れしてしまう。紺野はテレビ局の同僚の薬丸裕英に求愛されるが、彼女は「あの人(橋爪さん)以外のことは考えられないの!」と拒絶する。
 おいおい、今思い返しても橋爪さん超おいしい役やな。まるで「大恋愛」(TBS系)で戸田恵梨香に求愛されるムロツヨシを思い出したぜ。

 ああ、俺的に忘れがたいとはそのことじゃないのよw 橋爪さんと紺野はめでたく結婚するが、そこから数年後が描かれた最終回。紺野に背を向けた状態で、橋爪さんは作業をしながらつぶやく。
「人間の死亡率って知ってるか…100%なんだぜ……」
 このセリフは今でもよく覚えている。よく考えれば当たり前の内容なんだが、当時はすげえ納得させられてしまったわ。

 実はその前の回、橋爪さんと紺野が結婚して一緒に住み始めた回で、橋爪さんは紺野がいない自宅でえっらいゴホゴホゴホゴホせき込むシーンがあったのよ。まあ倒れるような深刻な病状の演技ではなくて、橋爪さんはコーヒーを入れたりしてんだけど、その間も1分くらいずーっとせき込む演技をしていた。だからよけい気になって。
 俺はドラマを見ていて「橋爪さんは病気にかかっていて、紺野と死別するシーンが描かれるのかな」と予想してしまった。しかしそういう展開はなく「あのせき何だったの?」とは思った。しかし時は流れて現在、「人間の死亡率」とあわせて、俺的に橋爪さんと言ったら「女キャスター物語」を思い浮かべてしまう。

 ここでようやく赤旗日曜版のインタビュー記事に戻るw 故・樹木希林さんとは生前「まだ役者をやってると思わなかったね」と語ったエピソードを披露した橋爪さん。ベテラン役者が集う「やすらぎのー」に出られる役者冥利(みょうり)を味わっているようです。
 しかし橋爪さん、インタビューの最後には茶目っ気を見せて「向こうの映画なんかね、老人だって平気でラブシーンやってますからね」とまさかのラブシーンオファー希望w ならばぜひ、紺野美沙子と演じてほしいなあ。「女キャスター物語」での夫婦役の現在を描く感じで。

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