志位和夫インタビュー「天皇の制度と日本共産党の立場」(「しんぶん赤旗」6月4日付)

 「しんぶん赤旗」6月4日付1面トップで報じられた日本共産党委員長志位和夫のインタビュー。その長さは5ページ分にわたり、通常16ページ建ての紙面が18ページと増加するほど気合の入ったものとなっている。
 インタビューの内容は、基本的には天皇の制度(天皇制)に対する共産党の認識の歴史的な変化に重点が置かれているが、同時にこの間の「代替わり」「新元号」におけるから騒ぎぶりに一石を投じてもいる。

 個人的には、新元号に際しての共産党としての態度をこのインタビューの場できっちりと語っていたのは胸がすく思いだった。

 しかし、いま天皇が「代替わり」し、元号が「平成」から「令和」に変わったことで、時代が変わったかというと、そんなことはありません。安倍政権による国民の暮らし、平和、民主主義をおしつぶす政治の実態は、何一つ変わっていません。元号が変わったことによって、時代が変わるとか、社会が変わるとかといった議論は、一つの幻想・錯覚であり、私たちは決してくみするわけにいきません。時代を変え、社会を変えるのは、主権者である国民の世論であり、国民のたたかいなのです。

 まあ、特別なことを言っているわけではないんだけどねw 安倍政権が旗を振って「新時代」を強調しているが、だからと言って「令和になったので消費税増税はやめます」「令和になったので日米安保条約を廃棄します」「令和になったので原発ゼロにして再生エネルギーに切り替えます」「令和になったので最低賃金を直ちに1500円にします」てな政策は一切打ち出していないのだから。
 「#自民党2019」のキャンペーンでバレバレなように、自民党の連中は新元号にありがたみを何ら感じていないし、皇室に敬意を表してもいない。その辺は安倍首相の「願っていません」とか、大相撲の升席にトランプと一緒に椅子に座って観戦とかいった振る舞いでよく分かるのではないか。

 志位和夫のロングインタビューを読めば、政府与党および安倍晋三首相より、日本共産党の方がよほど天皇制(天皇の制度)や皇室へ誠実な向き合い方をしていると感じてもらえると思う。今のところメディアの反応は、いつも通り冷笑する産経新聞、女性・女系天皇「容認」の部分に食いついた時事通信くらいか。ネット上でネトウヨの反応が特に派手に見られないのは、彼らにとってインタビューが長すぎて途中で寝てしまったからかもしれないw

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